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馬鹿苗病を防ぐ為の種子消毒
2016年04月06日今日も朝6時から育苗ハウスのビニール張りをしてきました。今日が最後のビニール張りでしたが、途中から風が出てきてビニールがふわふわ浮き始めたのでヒヤヒヤしながらの作業でした。毎日早起きで仕事をしていると朝日がとても気持ち良い反面、やはり体には疲れが溜まってきているのを実感します。
さて、塩水選の次の作業は種子消毒です。種子消毒の目的は『馬鹿苗病』という稲の病気を防ぐ事にあります。馬鹿苗菌が成長中の苗に感染すると、菌が出す成長ホルモン(ジベレリン)により背丈は1.5倍〜2倍にまで伸びてしまいます。また、葉は緑色が薄く白っぽくなり、茎も長く細くなるので倒れ易くなる上に、茎が増える”ぶんげつ”も抑えられるので収量が減少してしまいます。ですから馬鹿苗菌を殺菌する事は稲作農家にとってとても大切な事なのです。
殺菌方法は簡単で、25°Cのぬるま湯に「テクリードC」という殺菌剤を混ぜて種を24時間浸します。
殺菌が済んだら次は種を水に浸す浸種(しんしゅ)です。
殺菌中のあきたこまち種子。きぬのはだ(もち米)も同様に殺菌します
田んぼ近くのポプラでは巣の中でトンビが子育てしています
塩水選を行いました
2016年04月03日4月1日〜2日にかけて種まきに使う種子「あきたこまち」と「きぬのはだ (もち米)」の塩水選を行いました。初日は秋田でも春一番⁇と思う程強い東風が吹く肌寒い1日でした。水仕事はポカポカ陽気の日に行いたいものですね (ー ー;)
塩水選とは、食塩水の浮力を使い、良い種子と悪い種子を分離(選別)する作業です。仕組みは簡単で、中身の詰まっている種子は重さで沈み、中身の詰まっていない軽い種子は水面に浮いてきます。浮いてきた中身が入っていない種子はラーメン屋さんが使う様な網ですくい取ります。
一方、もち米は選別に塩水ではなく”ただの水道水”を使用します。これは種の比重の違いによるものだと思いますが、見た目が同じ種なのに不思議です。
種まきに使用するのは重さで沈んだ種子で、ネット袋に入れられた後、次の行程『種子消毒』へ進みます。
親父が塩水選を手伝いに来てくれたので、短いですが動画を撮ってみました。
こだわり農場
育苗ハウスのビニール張り
2016年04月01日今日は朝6時から育苗ハウスのビニール張りを行いました。朝早くからビニール張りをする理由は、無風で仕事がやり易いからです。少しでも風が出てくるとビニールはふわりと宙に舞い上がってしまい、やがて地面に落ちてしまいます。
風が無い2時間程が勝負の時間なのでテンポ良くこなして行かなくてはなりません。無事終わるとホッとします。
ハウスの裏では雑木”たらの木”が段々と芽を出してきています。たらの芽は高級食材として知られていますが、我が家では毎年芽を摘んで天ぷらにして食べています。まさに自然の恵み!取りたては本当に美味しくて美味しくて、こうやって季節を楽しめるのは幸せな事だなぁとつくづく感じます。
朝早くは気温が低いのでビニールには霜が付いていてとても冷たいです。朝日を見ながら仕事するのは清々しい気持ちになります
最低限所々バンドで留めたら風で飛ばされる心配はなくなるので、ようやく一休み出来ます
塩水選(えんすいせん)用の塩水を作りました
2016年03月31日今日は塩水選(えんすいせん)用の塩水作りをしました。塩水選とは、種子を塩水に浮かべて比重の違いにより良い種子と悪い種子を選別する方法です。およそ80リットルの水に塩を17〜18キロ溶かしました。凄く塩辛いですよ!この時期、村のスーパーには塩水選用の塩(25キロ入り)がレジ近くに置かれているのですが、専業農家の村ならではです(笑)
専用比重計で計って比重1.13位になればOKです。
中身がしっかり詰まった種子は重みで沈み、痩せてスカスカの種子は軽いので浮かんできます。種まきには重みで沈んだ種子のみを使用します。
中身が詰まった種子はぷっくりとしていて体内にデンプンを沢山蓄えています。つまり体内に育つ力を十分に蓄えているのでしっかりと芽を出し成長するのです。
肥料合わせが終わりました
2016年03月30日今日ようやく肥料合わせが終わりました。お昼からは久しぶりに強めの雨が降ったので、忙しくなったこの時期ですがちょっとゆっくりな気持ちになれましたよ(^.^) 雨は基本的に嫌いですがたまにはいいものですね。
次は種子を選別する塩水選の準備に取り掛かります。