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種子は農業において最も大切な物

2016年03月02日

秋田県の大潟村はまだ時々雪が降るものの、3月に入り少しづつ春が近づいている感じがします。中旬過ぎには本格的に農作業が始まります。毎年にわかに忙しくなる春に向けて心の準備をする今日この頃です(^_^;)
さて、昨日こだわり農場に”きぬのはだ”というモチ米の種子が届きました。私は20ヘクタールある田んぼの半分(10ヘクタール)にモチ米を栽培しています。

※1ヘクタールは縦100m×横100mの面積の事です

現在の農政ではモチ米の栽培が減反として認められています。減反とは米の生産過剰を抑える為、一般に皆さんが食べるお米(主食用米)の生産を少なくしてお米以外の作物を育てる事を推奨する制度です。
私達大潟村の農家が作った自慢のモチ米は食品加工業者へ販売され、お煎餅やおかき、お餅になり全国へ流通します。もしかしたら皆さんが食べる食品に私のモチ米が使われているかもしれませんね!
写真は届いた”きぬのはだ”というモチ米の種子です。食味は絹の様に白く滑らかで美味しいのが特徴です。

340キロの種が収穫の時にはおおよそ60000キロになります。ビックリでしょ‼︎

   
    

 
種子は一袋に20キロ入っています

  
袋にはきぬのはだの特徴が記載されています

  
全部で340キロの種子が田んぼに植えられ、収穫の時にはおよそ60トンもの量になります。

こだわり農場

青天の霹靂

2015年11月06日

先日、所用があり青森へ。スーパーに寄ってみると、青森県で初の特A米に認定された『青天の霹靂』が。

勉強の為に一袋購入し、翌日の夜にいただきました!

まず袋が斬新ですね。お米は、粘りが強く、粒が長い、甘みは少なめだけど、だからこそ色んなおかずに合うのかもしれません。美味しくいただきました!

米農家をしていると、なかなか他のお米は食べないものですが、良い勉強になりました(^Q^)ご馳走様でした!

   
 
こだわり農場

27年度産あきたこまちも一等米!

2015年10月16日

今日の大潟村は気持ちの良い秋晴れ。木々も段々と色付いてきています。
  
先日、今年度産のあきたこまちを検査してもらったところ、一等米の称号をいただけました!

※一等はうるち米の最高ランクです。

 

こだわり農場 

恵の雨

2015年09月02日

みなさんこんにちは!現在の大潟村は曇り時々弱雨、南南西の風8m、気温24℃・湿度94%です。
今日は朝から強い風が吹いています。お昼にはザーッとかなり強い雨が降りましたが、乾いた田んぼを潤すには丁度良い恵の雨になりました。
大潟村はかつて八郎湖と言う日本で第2位の広大な湖でした。戦後の食糧不足を補う為にこの湖を干拓して米作りをしようと作られた村なのですが、日本有数の肥沃な土がある反面、現在でも場所によっては地下60m位まで羊羹の様な軟弱土壌が存在します。この軟弱土壌は水分を含むとズブズブと埋まりやすく、稲を刈り取るコンバインはキャタピラが沈み込み作業は困難を極めます。そこで大潟村の農家は9月に入ると稲が水を欲しがっていても田んぼの土を乾燥させる事を最優先します。そうすると9月下旬には田んぼ全面が硬くなります。
田んぼの外周は特に土が乾燥し易くカラカラになります。稲も喉が渇いているだろな…と心配している時にザーッと雨が降ると心からホッとします。
風に揺れるあきたこまちです。

  
こだわり農場

爽やかな風があきたこまちを揺らしています

2015年08月19日

みなさんこんにちは!大潟村の天候は晴れ、北西の風5m、気温25℃・湿度70%です。
今日は涼しくて爽やかな風が吹いています。もうすっかり秋の風になりました。青空の下、あきたこまちは順調に育っています。穂はまだ黄金色ではなく緑色ですが、見た目だけは収穫前の稲の様になってきました。

光合成で作られたデンプンが穂の中に溜められ、重さを増した穂は段々と頭を垂れてきます。穂にデンプンを溜めるこの時期が稲作にとって一番大事な時期で、台風による強風や大雨が大変気になります。強風は稲を押し倒し、大雨は雨粒の重さが稲を倒してしまうのです。稲は茎が折れてしまうと実の入りに大きく影響が出てしまうので、農家は収穫するまでいつも冷や冷やしながら天気予報を見ています。
爽やかな風があきたこまちを揺らしています。

  
こだわり農場