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馬鹿苗病を防ぐ為の種子消毒

今日も朝6時から育苗ハウスのビニール張りをしてきました。今日が最後のビニール張りでしたが、途中から風が出てきてビニールがふわふわ浮き始めたのでヒヤヒヤしながらの作業でした。毎日早起きで仕事をしていると朝日がとても気持ち良い反面、やはり体には疲れが溜まってきているのを実感します。
さて、塩水選の次の作業は種子消毒です。種子消毒の目的は『馬鹿苗病』という稲の病気を防ぐ事にあります。馬鹿苗菌が成長中の苗に感染すると、菌が出す成長ホルモン(ジベレリン)により背丈は1.5倍〜2倍にまで伸びてしまいます。また、葉は緑色が薄く白っぽくなり、茎も長く細くなるので倒れ易くなる上に、茎が増える”ぶんげつ”も抑えられるので収量が減少してしまいます。ですから馬鹿苗菌を殺菌する事は稲作農家にとってとても大切な事なのです。
殺菌方法は簡単で、25°Cのぬるま湯に「テクリードC」という殺菌剤を混ぜて種を24時間浸します。

殺菌が済んだら次は種を水に浸す浸種(しんしゅ)です。

 

殺菌剤のテクリードCは水100リットルに対し1本使います

 
殺菌中のあきたこまち種子。きぬのはだ(もち米)も同様に殺菌します

 菜の花ロードでは菜の花が徐々に背丈を伸ばしています

 

田んぼ近くのポプラでは巣の中でトンビが子育てしています

こだわり農場